Clinical Investigation of Hidradenitis Supprativa Chronica on the Perianal and Buttocks

1987 
殿部,肛囲部に発生する慢性化膿性瘻孔を形成する皮膚疾患の中,比較的多く見られるようになった慢性化膿性汗腺炎について症例を提示し,また現在までに経験した症例の症状,生活歴より発生原因を推察し,併せて症状,治療の概略を述べた.本疾患は,病理組織学的に判断してアポクリン腺のみの感染により生ずるものではなく,殿部,肛囲部皮膚およびその付属器,良性腫瘍の感染に持続的な圧迫が加わり進展するものと考えられる.症状は急性,慢性の像が混在し,侵された皮膚は肥厚して色素沈着を認め,多数の瘻孔を形成する.治療としては外科的に病変部を切除し,開放創とすることが必要である.
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