Flat lesions composed of urothelial carcinoma cells grade 1-Frequency and cytological features of urinary smears-

2006 
目的:(1) 尿路上皮癌細胞異型度 (C-G) 1の細胞が平坦に発育する病変 (G1平坦病変) の尿路上皮癌に合併する頻度,(2) 自然尿細胞診標本中にGl平坦病変由来の細胞が出現する頻度と細胞像,(3) G1平坦病変のCytokeratin20 (CK20) 陽性頻度と陽性所見を検討した.対象:(1) 膀胱尿路上皮癌47例の生検組織標本 (HE標本),(2) G1平坦病変が確認された18例の術前自然尿細胞診標本 (Pap.標本),(3) G1平坦病変43切片, 尿路上皮内癌 (CISと略す) 44切片.方法:(1) H.E.標本の顕微鏡的観察,(2) Pap.標本の顕微鏡的観察,(3) CK20モノクローナル抗体 (DAKO社) を用いた免疫染色標本の顕微鏡的観察.成績:(1) G1平坦病変の合併頻度は57%であった.(2) G1平坦病変由来の細胞が出現する頻度は61%であった.細胞の出現数は平均19個と少なく, 細胞は核の長径9μm以下と小型であった.(3) G1平坦病変のCK20陽性率は56%でCISと同様な染色形態を示した.結論:G1平坦病変に由来する細胞は主病変を切除しても, 標本中に出現する可能性がある.G1平坦病変は膀胱癌取り扱い規約やWHO分類の尿路上皮異形成 (dysplasia) に相当する病変と考えられる.
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