Obstructive Ileus due to a Mesenteric Chylous Cyst in a Pediatric Patient. Report of a Case.

1996 
イレウス症状にて発症し, 超音波ガイド下穿刺でイレウス症状を改善し, 穿刺液より腸間膜乳び嚢腫を疑い, 待機手術を施行した腸間膜乳び嚢腫の1例を報告する.症例は9歳の男性で, 嘔吐にて発症した.腹部単純X線検査では拡張した小腸ガスと鏡面像がみられ, 超音波検査では膀胱に接して頭側に約10cm大の多房性の嚢胞状の腫瘤を認めた.腫瘤に関連したイレウスと考え超音波ガイド下穿刺を行い, 乳び液200miを吸引した.翌日イレウス症状は改善したが, 排液は持続したため腸間膜乳び嚢腫の診断で待機手術を施行した.開腹すると, 空腸腸間膜に空腸に接して約8cm大の暗赤色の嚢胞状の腫瘤を認めた.腸間膜を含め空腸を11cm切除し吻合した.腫瘍は7.5×6cm大で病理組織所見はリンパ管腫であった.小児の原発性イレウスでの, 超音波検査の重要性と超音波ガイド下穿刺の有用性を呈示する症例と考え報告した.
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