A CASE OF T CELL LYMPHOMA OF THE BREAST

1998 
症例は68歳,女性.右乳房腫瘤を主訴に来院した.右乳房E領域に径2×2cm大,弾性硬で乳輪への浸潤を疑う腫瘤を触知した.腋窩リンパ節は触知しなかった.マンモグラフィー,乳房超音波検査の所見より乳癌を疑い,生検を施行した.病理組織学的所見より悪性リンパ腫(LSG分類: diffuse, mixed type)と診断され,非定型的乳房切断術を施行した.所属リンパ節には転移を認めなかった.免疫組織染色により腫瘍細胞は抗UCHL-1抗体および抗MT-1抗体に陽性,抗SL-26抗体に陰性で, T細胞由来であることが判明した.頸部・胸部・腹部CT, 67Gaシンチグラム検査では異常所見を認めなかった.以上より,乳腺原発のT細胞性悪性リンパ腫と診断した.術後はCHOP療法を6クール施行後cyclophosphamideの経口投与を行い,現在再発の徴候なく外来通院中である.
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