L-ホモセリン醗酵(第3報)
1960
合成培地に於けるホモセリン醗酵の培養条件を検討し,次の結果を得た. (1) グルコース10%, (NH4)2SO4 2%, CaCO3 2%, K2HPO4 0.1%, MgSO4・7aq 0.03%の基礎培地にビオチンとL-スレオニンを種々の濃度で添加し,ホモセリン及びリジンの生産を検討した結果,ビオチン5γ/l以上, L-スレオニン400~500γ/mlに於て13~15mg/mlのホモセリン生産を見た.この際リジンの生産量は9mg/ml内外であった.又スレオニン量が300γ/ml以上になると,リジン醗酵からホモセリン醗酵への転換が起る事,ピオチン量が5γ/l以下になるとグルタミン酸の生産が起る事が認められた. (2) 上記合成培地に於て,糖源,無機窒素源,微量金属イオン,ビタミン,有機酸等の影響を検討し,ホモセリン生産の方がリジン生産に比し比較的不安定なる事を見出した.
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