Serological Certification of the Collections Preserved as Tobacco mosaic virus Belonging to the Genus Tobamovirus

2005 
分類委員会(ICTV)報告で示された分類に準拠する ように求められている。本邦でも大木(2005)によっ て,旧タバコモザイクウイルス(TMV)の各系統 (普通系,トマト系,トウガラシ系,アブラナ科系, ワサビ系等)がT M V,トマトモザイクウイルス (ToMV),トウガラシマイルドモットルウイルス (PMMoV)およびアブラナモザイクウイルス(YoMV) 等に再分類されることが示された。独立行政法人農業 生物資源研究所微生物ジーンバンク(MAFF)には本 邦で始めて分離・同定されたウイルス株や植物ウイル ス研究の対象となった貴重な株などが長期間保存され ている。これらのウイルス株は定期的に増殖され,要 望に応じて実費配布されている。また,社団法人日本 植物防疫協会研究所(JPPA)には抗血清作製のため の免疫源となるウイルス株やウイルス診断事業によ り,多種の植物から分離・同定されたウイルス株が保 存されている。そこで,MAFFおよびJPPAで長期保存 されている旧TMVのTobamovirus属内の所属を再検証 するために,血清学的方法による類別および整理を行 ったので,その結果を報告する。 本検証はJPPAに対するMAFF委託事業「植物ウイル スの分類・同定,平成3年~15年」の一環として,平 成14年~15年に行った。実施に当たり,種々にご配慮 頂いた生物資源研究所ジーンバンク微生物資源研究チ ーム長の佐藤豊三博士に厚く御礼申しあげる。 材料および方法 1.供試ウイルス株 MAFFおよびJPPAに長期保存中の旧TMV系統,す なわち普通系(-OM),トマト系(-L),トウガラシ系(-P), ワサビ系(-W),アブラナ科系(-C),その他の計65株を供 試した(第1表)。各株はそれぞれの感染葉をガラス アンプル中で真空凍結乾燥したものあるいは生葉のま ま-80°Cで保存されていたものを用いた。 2.供試抗体とELISA法 TMV-OM,TMV-L,TMV-PおよびTMV-Wに対する4 13 関東東山病害虫研究会報 第52集(2005)
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