Continuous ambulatory peritoneal dialysis (CAPD) 療法におけるPseudomonas aeruginosa感染症に関する研究
1989
CAPD療法における難治性感染症の一つであるPseudomonas aeruginsa (P. aerug) 感染について検討した. 1980年1月より88年5月までに, 当科及び関連施設でCAPDに導入した120例 (男95, 女25) を対象とした. 成績は, P. aerug感染の内, 腹膜炎は全腹膜炎発症回数119回の内3回 (2.5%), トンネル感染, 出口感染はそれぞれ42回の内8回 (19.0%) 66回の内6回 (9.1%) であった。P. aerugを起炎菌とする腹膜炎は3回発生し, 全例でカテーテル抜去を要した。同菌によるトンネル感染は8回発生しており, その内2回のカテーテル抜去, 3回でunroofingを要した. 以上より, P. aerug感染は極めて難治性であり, 本菌によるトンネル感染に対してunroofingが有効であることが明らかとなった.
- Correction
- Source
- Cite
- Save
- Machine Reading By IdeaReader
5
References
0
Citations
NaN
KQI