A JUVENILE CASE OF GASTROINTESTINAL STROMAL TUMOR OF THE SMALL INTESTINE COMPLICATED BY INTUSSUSCEPTION

2010 
症例は30歳,男性.腹痛を主訴に当院救急外来を受診した.腹部造影CT検査では骨盤内に小腸の重積像(multiple concentric ring sign)および腹水を認め,腸重積の診断で緊急手術を施行した.回腸末端より約10cm口側で42cmにわたり回腸が重積していた.用手整復不可能で,盲腸内には先進部である3cm大の弾性硬の腫瘤を2個触知した.腫瘍を含め回盲部切除術を施行した.腫瘍は病理組織学検査では紡錘形細胞の増殖を粘膜下に認め,免疫組織化学染色ではc-kit一部陽性,CD34陽性,S-100蛋白陰性,α-SMA陰性でGISTと診断された.腸重積を伴った小腸GISTの本邦報告例は自検例を含め11例と比較的稀であり,30歳の若年発症例は自検例だけであった.腸重積の原因疾患として消化管粘膜下腫瘍の占める割合は7.6%,小腸GISTに腸重積が合併する頻度は4.4%と少ないが,腸重積の原因疾患に対しては小腸GISTも念頭におく必要があると考えられた.
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