A case of Epithelioid sarcoma (proximal type)

2003 
背景:若年成人で, 発熱と白血球増多を伴い, 急速に増大する左腋窩腫瘍における穿刺吸引細胞診にて, 近位型類上皮肉腫を経験したので報告する.症例:32歳, 男性. 左腋窩部に無痛性腫瘤を触知するも放置, 腫瘤は徐々に増大し, 発熱を併発して当院を受診. 穿刺吸引細胞診において, 炎症性背景に, N/C比の高い腫瘍細胞が, 孤立散在性から一部上皮様に出現し, 腫瘍細胞は大型類円形から多稜形, 細胞質はライトグリーンに淡明から好染性で辺縁は比較的明瞭であった. また組織診, 細胞診ともに細胞質内封入体様構造が認められた. 組織所見では, 高度の炎症と広範な変性壊死を伴う, 多形性の目立つ腫瘍細胞の増殖よりなり, 一部に上皮様結合が認められた. また, 多数の細胞分裂像がみられた. さらに免疫組織化学的にEMA, Cytokeratin (CAM 5.2), S-100, Vimentin, NSE, G-CSF等が陽性となった.結論:診断を難渋させた要因として,(1) 発生部位,(2) 臨床経過,(3) 非定型的組織像の3つが考えられた.
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