Can Type 1 Diabetic Children Predict Their Blood Glucose Levels Rightly

2000 
DCCTの報告は1型糖尿病患者が正常値に近い血糖コントロールを長期に続ければ細小血管障害の発症および進展を防止することを示した。現在では, 強化インスリン療法が1型糖尿病の標準的治療と考えられている。しかし, 強化インスリン療法では低血糖が従来法より3倍多く発生するという欠点も指摘されている。もし, 患者が自己の血糖値を予測できるならば, 低血糖の予防にも厳格な血糖管理にも有利である。今回, 我々は, サマーキャンプに参加した小学4年から中学3年までの1型糖尿病患児28名を対象に, 血糖値予測が可能か否かにつき検討した。患児は, 毎食前と21時に血糖値を予測した後, 簡易血糖測定器にて自己血糖測定を行った。血糖測定値と血糖予測値は正規分布を示さず, 各々の自然対数Ln (mBG) とLn (pBG) は正規分布を示した。Ln (mBG) とLn (pBG) は正相関した (y=0.359x+3.239, r=0.495)。また, 予測値が実測値の±20%, ±30%以内に入ったものはそれぞれ393例中124例 (31.5%), 175例 (44.5%) であった。2日目から4日目までの測定時点別にLn (mBG) とLn (pBG) を検討したところ, Ln (mBG) とLn (pBG) に有意差を認めたものではLn (mBG) が他の日の同じ時間帯に比し大きく変動していた。1型糖尿病患児の血糖値予測が正しい確率は低く, 特に血糖値が非常に高いか低い場合や血糖値が大きく変動した場合は, さらにその確率は低かった。
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