間質性肺炎の合併症:肺がん・肺高血圧症
2016
・間質性肺炎(IP)は肺がんのリスク因子である.・IP 合併肺がんの術後急性増悪の発症率は9.3%,死亡率は43.9%であった.・ IP 合併進行肺がんの化学療法として,非小細胞肺がんではcarboplatin+paclitaxel療法,小細胞肺がんではプラチナ製剤+etoposide 療法が広く行われている.・IP は,ときに肺高血圧症(PH)を合併し,独立した予後不良因子となる.・ 肺疾患の程度に比して呼吸状態が悪く,拡散能が低下している症例ではPH の合併を疑い,心エコー検査や右心カテーテル検査を行う必要がある.・ IP に合併したPH に対して有効性の証明された治療法は少ないが,近年薬物療法による知見が蓄積されつつあり,専門施設での治療が望まれる.
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