A CASE OF NONSURGICAL PNEUMOPERITONEUM IN A PATIENT WITH MULTIPLE TRAFFIC ACCIDENT INJURIES

2010 
症例は,20歳台の男性で,自転車で国道を走行中にトラックに跳ねられた.近医で骨盤骨折を伴う多発交通外傷の診断で当院に救急搬送された.意識レベルは,JCS30,GCS13点,急性硬膜下血腫,肺挫傷,骨盤骨折など多発外傷と診断した.CTで腹腔内遊離ガス(以下,腹腔内free air)を認めたために,全身麻酔下に骨盤骨折の外固定と左大腿骨骨折に対する固定術を施行した後に開腹手術を施行した.開腹所見では,後腹膜血腫と上行結腸に血腫を認めたものの明らかな消化管穿孔,腹腔内臓器損傷を認めず,nonsurgical pneumoperitoneumと診断して閉腹した.free airの発症機序として肺挫傷から縦隔気腫をきたして,空気が腹腔内に漏れたものと考察した.本症例の文献的考察も含めて報告した.
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