Application of Malic Acid Monolaurylamide for New Skin Cleansing Agent

2001 
新規な界面活性剤であるリンゴ酸モノラウリルアミドについて, 皮膚洗浄剤としての応用を研究した。水酸化カリウムで中和したリンゴ酸モノラウリルアミドK (以下リンゴ酸アミドと略) は, すすぎ時にカルシウム塩を形成して優れたさっぱり感を発現する。また, 洗浄後の皮膚のつっぱり感はラウリン酸K>POE (3) ラウリルエーテル硫酸Na>ラウロイルグルタミン酸K>N-ラウロイル-N-メチル-βアラニンK≥リンゴ酸アミドの順に弱い。リンゴ酸アミドの皮膚残留量はラウリン酸Kに比べ1/10であり, 角質層内部への浸透性も低い。さらに, リンゴ酸アミドはいわゆる選択洗浄性を有する界面活性剤であり, 天然保湿因子 (NMF) の溶出量も少ない。リンゴ酸アミドは製剤を処方する上で必須となる他の界面活性剤との併用においても, リンゴ酸アミドの特長を発現する。たとえば, ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタインのようなすすぎ時にぬめり感をもつ界面活性剤と混合しても, ぬめり感を抑制しリンゴ酸アミド特有のさっぱりとしたすすぎ感触が得られる。皮膚残留量が比較的多く, つっぱり感の強いラウリン酸Kにリンゴ酸アミドを添加すると, ラウリン酸Kの皮膚残留量は減少し, つっぱり感は弱くなった。リンゴ酸アミドはこのような特長をもつ有用な皮膚洗浄基剤である。
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