Measurement of bone mass by microdensitometry in patients undergoing hemodialysis.

1990 
慢性血液透析患者 (HD患者) の腎性骨異栄養症 (ROD) の詳細を知る目的にて慢性血液透析患者88例 (男性59例, 女性29例), 健常者60例 (男性30例, 女性30例) においてmicrodensitometry法を用いて骨量を測定した. 更には得られた骨量と臨床的諸因子, 治療との関連性について多変量解析により検討した. その結果, 1. 40歳代のHD患者では同年代の健常者に比しMCIの有意な低下が認められた. 2. MCIの低下に寄与すると考えられる項目は, 年齢60歳以上, 透析期間61か月以上, オステオカルシン10.1ng/ml以上, 血清カルシウム5.0mEq/l以下, 抗リン剤としてアルミゲル, 炭酸カルシウム単独投与等であった. 3. 30-50歳代のHD患者では同年代の健常者に比しΣGS/Dの有意な低下が認められた. 4. ΣGS/Dの低下に寄与すると考えられる項目は, 透析期間61か月以上, 年齢40歳以上, 性別女性, フェリチン251ng/ml以上, オステオカルシン10.1ng/ml以上, C-PTH 3.1ng/ml以上等であった. 以上より, RODの進展防止にはMD法による骨量指標と共に各種臨床的諸因子を総合的に判断し, 少なくとも適切なる抗リン剤, ビタミンD3の投与が重要であると考えられた.
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