<Special Article> 世界のエビデンス・日本のエビデンス
2009
多数の臨床試験により確立された EBM の結果,動脈硬化性疾患の予防法が確立してきた.わが国においても欧米と同様に,脂質異常症に対する介入研究により動脈硬化性疾患の初発ならびに再発抑制が可能であることが証明された.脂質異常症を示す患者にとって,食生活の是正は動脈硬化性疾患予防ならびに治療の根幹である.スタチン(HMG-CoA 還元酵素阻害薬)は,脂質異常症に対する第一選択薬である.薬剤の特徴を考慮し,個々の患者の脂質プロフィールとリスクの重みに応じた脂質低下療法を選択すべきである.
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