PREOPERATIVELY DIAGNOSED MULROTATION OF THE INTESTINE IN AN ADULT PRESENTED WITH DUODENAL STENOSIS-CASE OF A REPORT-

2000 
成人腸回転異常症の術前診断例は稀である.症例は27歳の男性で,食欲不振,嘔吐を主訴に近医入院となった.腹部超音波検査, CT検査で十二指腸の閉塞の診断で,胃ゾンデで保存的に加療されたが,経口開始と同時に再燃した.十二指腸造影で十二指腸第3部の狭窄,血管造影検査では上腸間膜動脈からの空腸枝が右側から分岐,結腸枝が左側から分岐し,腸回転異常症が疑われた.この手術目的に当科紹介となった.開腹すると,結腸の位置は正常であったが,回腸末端から約10cmの回腸が横行結腸間膜正中で広い索状物で固定され,ここを中心に小腸が180°時計回りに回転し,十二指腸がこの背側で狭窄されていた.索状物を切除,小腸,十二指腸,右側結腸を授動し,小腸を右側に,結腸を左側に移動固定して手術を終了した.角田らの分類の180°の腸回転異常症と診断した.上部腸閉塞症状では,鑑別診断として本例を念頭に置くことも必要と考える.
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