A case of completion pneumonectomy for recurrent multidrug-resistant pulmonary tuberculosis

2001 
患者は48歳の女性.30歳時, 右肺結核を発病し, 内科的治療を行うが再発排菌を繰り返し, 18年間に上葉, S6区域及び中葉の計3回右側肺切除を他院で行われた.1998年再排菌し, INH, RFPを中心とした多剤耐性で内科的治療が困難なためsecond opinion目的で当院紹介となった.胸部レントゲン写真及びCTスキャンでは残存している右肺底区S8, S10に2個の硬化性空洞を認めた.左肺には初発から結核病巣は出現していない.入院後1ヵ月間の経過観察及び呼吸機能検査の後, 自己血400ccを準備し右残存肺底区切除術を行った.術後1年経過したが, 再発兆候はない.18年間に3回の肺切除にもかかわらず排菌が持続する多剤耐性, 難治性肺結核患者に, 病巣が一貫して片側性で, かつ呼吸機能が温存されていたことから4回目の手術-残存肺全摘-を行い良好な結果を得た極めて貴重な症例を報告する.
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