ラットの実験的肺癌 (MNU肺癌) に及ぼすBleomycinの効果ならびにBleomycinの肺障害作用について
1972
Wistar系ラットの腹腔内にMNUを注射し, 実験的に肺癌を発生せしめる過程でBLMを投与した。BLMは腫瘍発生に対して効果がなく, 腫瘍の成長には若干の抑制効果を示した.BLMの腹腔内単独投与によって, 12~13ヵ月屠殺の7例中6例に高度の肺線維症が, 5ヵ月以上生存した27例中11例に肺腺腫が発生し, 13ヵ月屠殺の1例に扁平上皮癌の初期像を認めた.長期生存例の多くは, 肝・脾の被膜肥厚と脾の萎縮を来たした.
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