可視赤外イメージャーから観る雲, 放射, エアロゾル間接効果
2014
全地球規模の大気観測の主力センサーとして,衛星搭載型可視赤外イメージャーが活発に利用されている. 極軌道衛星に搭載されたMODISセンサーやGLIセンサーのように広い観測幅を有するイメージャーは, ほぼ毎日の全球規模観測が可能であることから, 気象現象から気候問題までの様々な時空間スケールの観測に用いられている. 静止気象衛星搭載イメージャーを用いれば更に高頻度な観測が可能となる. 搭載する多波長バンドを利用して多くの大気物理パラメータを定量的に観測ができるのもイメージャーの特徴である. 本論文では, 極軌道衛星および静止軌道衛星搭載イメージャーのデータ解析から見えてくる諸現象のうち, 気候の形成にかかわる雲, 放射, エアロゾル間接効果に注目しながら, 可視赤外イメージャーの有用性について論じる.
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