Change in ground water pH by infiltration of meteoric water into shallow part of marine deposits
2007
北海道北部の幌延地域に分布する新第三紀の海成堆積物における地下水のpHに影響を与えている水-岩石反応を把握するために,本堆積物の岩石学的特徴と地下水の地球化学的特徴を検討した.その結果,1)本堆積物中の地下浅部における天水の浸透領域では岩石からNaの溶脱が生じており,この溶脱が岩石中のスメクタイト中のNa+と地下水中の陽イオンとの陽イオン交換反応によること,2)地下浅部における地下水のpHは,Naの溶脱の際に起こるスメクタイト中のNa+と地下水中のH+との陽イオン交換反応により規制されており,天水が浸透するとpHが上昇すること,が考えられた.この検討結果は海外における既存のモデルと整合的である.
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