<検査のケア編>3 排尿機能検査(尿流測定,膀胱内圧測定,残尿測定)
2006
排尿障害(下部尿路機能障害)には,蓄尿障害と尿排出障害があります.その原因疾患は,前立腺肥大症,神経因性膀胱(機能障害),腹圧性尿失禁,先天性尿路奇形などさまざまですが,適切な治療を行うためには正確な診断が欠かせません.排尿機能検査は,膀胱あるいは尿道の機能的な異常を正確に診断するための検査です.身体的侵襲の少ない尿流測定,残尿測定などのほかに,膀胱内圧測定や尿道内圧測定など侵襲的な検査も含まれ,ケアの役割は極めて重要です.尿流測定・残尿測定は,前立腺肥大症や尿道狭窄といった器質的な下部尿路閉塞性疾患や神経因性膀胱などによる尿排出障害の程度を診断するための最も基本的な検査です.膀胱内圧測定は,膀胱の機能的な異常を正確に診断するためには欠かせない検査です.
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