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Self-setting apatite cement

1989 
自己硬化型アパタイトセメントをラット大腿骨骨髄腔内に填入することにより, その組織親和性ならびにセメント自身の挙動について観察するとともに, 骨補填材としての有用性について検討した。セメントは, X線回折によると填入後1日目において骨アパタイトと同程度の結晶性を有するアパタイト単味の硬化体になることがわかった。組織学的, 形態学的観察によると, 本セメント填入後1週目において炎症所見は認められず, 母床骨, セメント硬化体両者とも著しい変化は見られなかった。4週目ではセメント硬化体の周囲を一層の新生骨がとり囲み, セメント硬化体と新生骨は直接結合していた。12週目になると新生骨の増量とセメント硬化体の減少は著明となり, セメント硬化体は多孔性を増し, セメント内部にまで赤染する物質の侵入を認めた。また, 透過型電子顕微鏡観察において, 新生骨にはアパタイトの結晶と思われる針状結晶構造が観察された。
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