Disperse Red 1 acrylate/ブチルメタクリレート共重合ポリマーの合成と物性

2006 
光機能性材料として注目されているアゾ基とアクリレート基とを有するDisperse Red 1 acrylate (DR1A, 2-エチル4,4'-ニトロフェニルアゾフェニルアミノエチルエステル) とブチルメタクリレート (BMA) との共重合ポリマーを合成した. 共重合ポリマーは数平均分子量1.14×104程度で, 分散度は1.64程度であった. また, この共重合ポリマーにおけるBMAの側鎖の影響を調べるため, DR1Aとメチルメタクリレート (MMA) との共重合ポリマーも合成した. これらの共重合ポリマーの基礎的光学物性として直線偏光のAr+レーザーを用いた照射実験を行ったところ, どちらも光応答性が見られた. また, 溶液中における応答速度は側鎖が短いうえ, 共重合ポリマー中におけるDR1A分子間隔が長いDR1A/MMAのほうが分子運動の制約が小さくなるために光応答が速かった. Ar+レーザーを照射しているときの吸収波長を測定したところ, レーザー照射時には共重合ポリマー中のアゾ基がトランス体からシス体へと転移を起こしていることがわかった.
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