Histological Changes in Chick Beak Caused by Debeaking

1990 
1週齢の雛の階の先端から3mm,5週齢の嘴の5mmを切除し,16週齢まで飼育して,嘴の再生状態を調べ,上嘴の組織学的観察を行った。得られた主要な知見は以下のとおりであった。1)断嘴後の嘴の再生状態により,再生が顕著であった雛群と,この群よりも階が短く再生が抑制されたと思われる雛群に2分された。16週齢における噛の再生状態をみると,1週齢の断嗜では再生が顕著な嘴でも対照とした無断嘴の嘴よりも有意に短く,先端が尖った嘴は少数で大多数は丸味を帯びていた。5週齢に断嘴すると再生が抑制された嘴でも対照と比べ差がなく,再生が顕著な嘴は対照よりも有意に長く,且つその先端は尖っていた。1週齢で断嘴した鶏の大多数は再断嘴の必要が認められなかったが,5週齢で断嘴した場合は全て再断嘴が必要と判断された。2)1週齢で嘴の先端から3mmを切除すると,切歯骨先端の骨形成の顕著な領域が除去され,その後の骨形成に方向性が失われたため,嘴の再生が抑制されることが明らかとなった。3)5週齢で嘴の先端から5mmを切除すると,切歯骨先端の骨形成の顕著な領域で切断され,顕著な領域の一部が残っている個体と切歯骨先端が損傷を受けず骨形態に異常のない個体があり,両者ともに断階後においても前方への方向性のある骨形成が観察された。
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