Modulation of Repolarization and Autonomic Function in Diabetic Patients
1997
糖尿病例の心室再分極過程 (QT時間) の変化と自律神経機能障害との関係については不明な点が多い.ホルター心電図記録のRR間隔の周波数解析により心臓自律神経機能を評価し, RR-QT関係がどの様に修飾されるかを検討した.健常例では夜間の方が昼間に比べてQT時間は長い.しかし糖尿病例では昼夜のQT時間の変化が健常例に比べると小さい.QT時間の日内変動には, 迷走神経機能ばかりでなく交感神経機能も密接に関与している.臨床的に神経障害を合併した糖尿病例では, 健常例や神経障害非合併例に比べてQT時間は短いが, QTc時間には有意な差は見られず, 薬理学的除神経の結果と一致した.神経伝導速度の低下例では高周波成分が小さく, RR-QT関係の相関係数が小さい.糖尿病症例のQT時間を検討する場合には自律神経機能ばかりではなく, 心筋障害などの要因も考慮することが重要である.
- Correction
- Source
- Cite
- Save
- Machine Reading By IdeaReader
11
References
0
Citations
NaN
KQI