PAGETOID CARCINOMA OF THE BREAST WITH POSTOPERATIVE SKIN EROSION-REPORT OF A CASE-

2002 
症例は71歳,女性.右乳房腫瘤に気が付き来院した.初診時,右乳房CD領域に直径5cmの腫瘍を触知し,陥没乳頭を認めたものの,乳頭・乳房皮膚には異常を認めなかった.針生検にてClass V,右乳癌(T2N0M0: Stage I)と診断し,非定型的乳房切除術(Bt+Ax)を行った.術後8病日より術創部の皮膚にびらんが生じ難治性であったため同部位の皮膚生検を行った.病理組織学的検討ではintraductal carcinomaの中にPaget細胞を認め,また皮膚生検組織からもPaget細胞が検出されたためPagetoid癌(t3n0m0)と診断された.遺伝学的悪性度を調べるためflow cytometryによるDNA量の測定を行ったところD. I.=1.4であった. 術前に肉眼的に明らかな乳頭部びらんがみられず術後に皮膚症状が出現し,さらに急速な進展を示したPagetoid癌の症例は稀と思われたので報告する.
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