Studies on Human Milk Proteins Part II

1969 
人常乳カゼインを尿素添加DEAE-セルロースカラムクロマトグラフィーにより分画し,アクリルゲル電気泳動で単一な,全カゼイン中約85%を占める6画分について,アミノ酸,糖組成,レンニン作用性から牛乳カゼインと比較し,その特性を考察した. (1) 各画分ともヘキソース含量が高く,ヘキソサミン,シアル酸は画分3,4に偏在している. (2) 画分3がスレオニン,画分8がセリンの含量が多いという点を除いては,画分間のアミノ酸組成は類似している. (3) 人乳カゼインの6画分には糖,アミノ酸組成において牛乳カゼインのαs,β,κ-カゼインと同一の成分は存在しない. (4) 人乳カゼインは牛乳カゼインにレンニンを作用させたときに見られるようなポリアクリルァミドゲル電気泳動における変化は認められない.
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