A CASE OF PNEUMATOSIS CYSTOIDES INTESTINALIS ASSOCIATED WITH INTRA-ABDOMINAL FREE AIR IN A PATIENT WITH SCHIZOPHRENIA
2009
症例は58歳,男性.統合失調症で他施設に入院加療中.水中毒,低ナトリウム血症のため当院で治療歴あり.定期検査の胸部X線写真で左右横隔膜下に腹腔内遊離ガスを認め,血圧が80/60mmHg,脈拍116回/分と頻脈を認めた.自発痛の訴えはなかったが消化管穿孔の疑いで紹介となった.CT検査では腹腔内遊離ガスと小腸全体に腸管壁内ガスを認めた.理学的所見は乏しかったが腸管穿孔を否定できずに試験開腹を行った.手術所見としては,小腸全体に壁内気腫を認めたが消化管の穿孔はなく,腹腔内を洗浄後に閉腹した.各種検査および手術所見より腹腔内遊離ガスを伴う腸管気腫症(PCI)と診断した.術後経過は一時誤嚥性肺炎を併発したが呼吸器管理と抗生剤の治療で軽快し術後56日目に軽快退院となった.腹腔内遊離ガスを伴うPCIに統合失調症が合併した症例の報告は本邦では本症例を含めて7例であり比較的稀である.
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