Pure sensory strokeの臨床的検討

1982 
感覚障害のみを示すpure sensory stroke 8症例につき, 臨床的検討を加えた.全例既往に高血圧を有し, 多ぐが安静時発症で, 症状が緩徐進行型であることから, 、成因として, 脳血栓が多いと考えられた.責任病巣として, CT上視床外側核の他に, 内包後脚部病巣が認められ, 異常感覚の発現には, 視床内病変とともにsupra-thalamic levelでの視床皮質線維障害の関与が示唆された.慢性期に施行した両側正中神経同時刺激法による体性感覚誘発電位は, 全例が異常を示し, 病側早期成分の消失, 低振幅が認められ, 診断に有用であった.pure sensory strokeは, 感覚障害のみのため, 脳血管発作として見逃されやすいので, 臨床上注意を要する.
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