An attempt to identify minerals in the itokawa dust particles by micro-raman spectroscopy

2012 
宇宙航空研究開発機構(JAXA)はやぶさ探査機が,近地球型小惑星のイトカワから持ち帰った微小試料についてラマン分光分析を行い,樹脂に包埋された直径30から150 μmの試料中の鉱物の同定を試みた.ラマン分光分析によって同定されたケイ酸塩鉱物及び酸化鉱物は,カンラン石,輝石,斜長石,クロム鉄鉱である.それらは,エネルギー分散型スペクトロメーター付走査電子顕微鏡観察で同じ研磨断面試料から同定されたケイ酸塩鉱物・酸化鉱物と一致した.また,斜長石が衝撃により固相状態で非晶質化したマスケリナイトはラマン分光法で同定可能であるが,完全にマスケリナイト化した斜長石は見いだされなかった.このことは,本研究で分析したイトカワ微小試料が経験した衝撃ステージは,S4には到達していないことを示唆しており,他の初期分析の結果と整合的である.
    • Correction
    • Source
    • Cite
    • Save
    • Machine Reading By IdeaReader
    19
    References
    2
    Citations
    NaN
    KQI
    []