A CASE OF RECTAL CARCINOMA WITH DISTAL INTRAMURAL SPREAD TO THE ANAL CANAL 15cm DISTANT FROM THE PRIMARY LESION
2005
肛門縁から18cm口側の直腸癌に対して高位前方切除術を行った10カ月後に,肛門管内に壁内転移を認めた稀な症例を経験したので報告する.症例は64歳,男性.平成15年2月13日,直腸癌の診断にて高位前方切除術を施行した(中分化腺癌, Rs, 2型, 50×60mm, 全周性, se, P0, H0, M(-), ly1, v0, n(-), D3, aw(-), ow(-), ew(-), CurA, Stage II).術後10カ月目の大腸内視鏡検査で,腫瘍下縁が歯状線上にある中心に潰瘍を形成した大きさ20mmの粘膜下腫瘍を認めた.生検検査結果は腺癌で,肛門管癌と診断した.平成16年1月14日,腹会陰式直腸切断術を施行した.切除標本において,肛門管後壁の腫瘍の大きさは25×20mm, 肛門縁より11cm口側の吻合部の腫瘍は15×7mmで,いずれの病変も中分化腺癌であった.この2つの病変には連続性がなく,原発直腸癌と同様の組織像であった.以上より吻合部近くの病変は局所再発,肛門管の病変は壁内転移と判断した.
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