Analyses of Doses due to Exposure from Environmental Gamma Rays based on Computer Simulation

普段の生活の中で,私達は様々な放射線により被ばくしている。人体内での放射線のエネルギー付与に関連した被ばく線量を直接に測定することは実質上不可能であるため,人体モデルによる被ばく線量評価が行われてきた。モデルによる線量評価には,実体のある人体模型(物理人体モデル)を使用した実験による方法,および,数値人体モデルを使用した計算機シミュレーションによる方法があるが,考慮する被ばく条件を比較的容易にまた様々に変えられる後者の方法が広く用いられている。本稿では,このような計算機シミュレーションの応用の一つとして行われてきた環境γ線に対する外部被ばくの研究について紹介する。