Ischemic Colitis with Strong Angulation of the Descending Colon: Report of a Case with Special Reference to the Formation of the Angulation and Torsion

1988 
注腸X線検査で下行結腸に著明な変形を認めた虚血性大腸炎患者を経験したので報告し,屈曲,捻れの成因について老察した.患者は74歳,男性で,下血を主訴として来院し,X線検査,内視鏡検査で虚血性大腸炎と診断した,保存的に治療した魁狭窄症状が出現,また再度下血があり,潰瘍の治癒が遅延していたために,亜左半結腸切除術を施行した.手術所見で下行結腸の狭窄部に軽い癒着を認めただけで,他の部分には癒着は認めなかった.X線所見は下行結腸に著明な屈曲,捻れを認め,一部に約1cmの短い狭窄を認めた.肉眼所見はtaeniaにそって縦走する潰瘍瘢痕を認めた.その潰瘍瘢痕によって生じた短縮によって非対称性のタッシェが形成されていた1またtaenia線上に,とくに伸展の悪い部分が交互に非対称性に位置してみられ,これらを結ぶ斜めのつっぱりが,屈曲,捻れを作っていると推測した.
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