The Late Quaternary Average Vertical Slip Rate of Uozu Fault, Indentified by Drilling Survey in Toyama Prefecture, Central Japan

2005 
富山平野東縁に位置する魚津断層の平均変位速度を算出することを目的に,上市川から黒部川流域に広く分布する河成段丘面において,ボーリングによって被覆土壌層の採取を行った.そして,被覆土壌層中に微量に含まれる火山起源の鉱物を用いた広域テフラの同定をもとに,段丘面の形成時期を推定した.本地域に分布する河成段丘面は,上位から大きくI面~IX面の9面に区分できる.広域テフラであるAT,DKPならびにK-TzがIII面構成層を覆う被覆土壌層中に挾在する.また河成段丘面のうち,DKPはIV面を覆う被覆土壌層の最下部に,K-TzはIII面を覆う土壌層の下部に,それぞれ挾在する.これら火山灰層の層序ならびに段丘堆積物の層相より,本研究では本地域における河成段丘面の形成時期を,I面(酸素同位体ステージ6),II面,III面(同5),IV面(同4~3),V面(同3),VI面,VII面(同2),VIII面,IX面(完新世)であると推定した.これらの河成段丘面は,魚津断層によって累積的に上下変位を受けている.その変位量とそれぞれの段丘面の形成年代から,魚津断層の平均上下変位速度を算出したところ,約0.2~0.9mm/yrの値が得られた.
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