SOME OBSERVATIONS ON PROPER EVALUATION OF THE RESULTS OF TREATMENT FOR LARYNGEAL CANCER
1997
喉頭癌一次例950例を対象として, 生命表を用いた相対生存率と, Kaplan-Meier 法を用いた2つの累積生存率 (累積粗生存率および死因特異的生存率) を算出し比較した。その結果, 次の理由により, 累積粗生存率と死因特異的生存率を併記することが望ましいと考えられた。1) 声門癌 stage Iでは累積粗生存率は85%であったが, 死因特異的生存率が99%, 相対生存率が98%と100%近かった。このように真に治癒率の高い場合, 累積粗生存率は一般人の期待生存率を表しているに過ぎず, 治療成績が正しく評価できない。2) 声門上癌 stage Iでは死因特異的生存率が100%であったが, 累積粗生存率が60%, 相対生存率が62%と低かった。このように症例数が少なく他原因死が高率に生じていた場合, 死因特異的生存率だけでは包括的な治療の成績を正しく反映しているとはいえない。3) 他原因死の扱いが明確になり, その割合の比較から有益な示唆が得られる可能性もある。
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