.BETA.2-microglobulin amyloidosis in uremic patients. 1. Histopathological characteristics of synovial lesions with amyloid deposition.

1992 
β2-ミクログロブリン (β2-MG) によるアミロイドーシスに認められる滑膜炎の実態について, 手根管滑膜を中心とした67症例106検体を対象として, 組織学的に検討し以下の結果を得た. 60%に軽度~中等度の滑膜炎を認め, 30%には巨細胞も伴っていた. 増生細胞の主体は, CD-68陽性細胞とCD-68陰性細胞であり, リンパ球, 多核白血球は少なかった. β2-MGアミロイドと近接して認められる細胞はCD-68陽性細胞 (マクロファージ) とCD-68陰性細胞であり, CD-68陽性細胞 (マクロファージ) による貧食像も認められた. 以上のことから, 滑膜炎には少なくともアミロイドに反応し処理しようとする側面があることが示唆される. さらに, β2-MGアミロイドによるとされている骨, 関節, 滑膜障害の治療対策を考える際に, アミロイドの沈着を抑制することに加え, 局所の炎症を制御することも重要であると思われる.
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