Various Modes of Hemopurification for Dialysis-induced Hypotension

1985 
維持透析患者の血圧状態を調査するとともに, 低血圧症例に各種の血液浄化治療に加えて低温透析を行い若干の知見を得たので報告する.維持透析患者374名の血圧調査の集計結果は, 高血圧群14.7%, 正常血圧群78.3%, 低血圧群7.0%の頻度であった. これら3群での透析中の血圧低下頻度は, いずれの血圧群にあっても31%の出現率であった. 透析中に血圧低下を来たす9症例の治療に際し常温透析から低温透析に変更したところ, 収縮期血圧は106.2±19.0から127.8±19.6mmHgと有意に (p<0.01, n=9) に上昇し, 拡張期血圧, 心拍数に差は認めなかった. また, 深部体温測定については, 常温透析において胸部深部温と足底深部温の間に収束を認め, 低温透析では収束を認めず, このことは末梢血管抵抗増加を示唆した.各種血液浄化治療中の血圧低下頻度は, 常温透析30.9%, 低温透析18.9%, Na145透析17.6%, HDF167%, およびHF15.7%であった. これらの成績から低温透析は低血圧症例での透析法として有用な方法と考える.
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