Highly Sensitive Determination of Aromatic Molecules in the Interface Region of an Oil/Water System Using Laser Two-Photon Ionization

2005 
油相側に高電圧を印加したオクタン/水溶液界面に紫外線パルスレーザーを全反射で照射し,イオン化電流値を測定することができた.エバネッセント波で芳香族分子がイオン化され,数十nmの深さに存在する分子からの信号である.10-6~10-10 Mの濃度範囲で検出が可能であり,高感度であった.ベンゼン環を多く持つピレンなどの芳香族分子がイオン化効率も高い傾向にあった.濃度依存性よりLangmuir吸着等温式の飽和吸着量と吸着平衡定数を求めると,水中で解離し難い芳香族分子のほうが界面への吸着が強くなることが分かった.アントラセンプロピオン酸を用いて水相のpHを調整すると,pKaを前後に解離体と非解離体で,界面近傍の濃度分布の違いを明確にでき,非解離体は界面付近に高い濃度で分布していた.また,界面活性剤の添加により,臨界ミセル濃度以上で界面付近の濃度の減少を測定できた.
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