EXPRESSION OF E-CADHERIN BY HEAD AND NECK CANCER CELLS AND RELATIONSHIP WITH INVASIVE CAPACITY

1996 
頭頸部悪性腫瘍細胞におけるE-カドヘリンの消失に伴い, 細胞は接着特性を失った。また, 再構成基底膜への浸潤性は増強した。この変化は, E-カドヘリン陽性細胞で認められたが, 陰性細胞では認められなかった。頭頸部癌患者の血清中には, 健常人, 良性疾患患者に比べて, 可溶性E-カドヘリンが高値を示した。治療反応例では, 血清可溶性E-カドヘリン値は減少した。治療後に血清可溶性E-カドヘリンが高値を示した症例は, 遠隔転移が多く, 予後不良であった。E-カドヘリンは, 単に接着因子としての機能を有するのみならず, 腫瘍細胞の浸潤, 転移にも深く関係していると考えられた。臨床において, 血清可溶性E-カドヘリンは, 腫瘍の悪性度, 遠隔転移を知るうえで重要なパラメーターとなる可能性が示唆された。
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