A CASE OF INTRAMURAL CYST OF THE BILE DUCT

2009 
症例は44歳,女性.心窩部痛を主訴に,当院を受診された.精査の結果,総胆管結石症と診断され,当院消化器内科にて内視鏡的乳頭括約筋切開術を施行された.その際に行われた胆道造影で,上部胆管に直径3mm大の表面平滑な隆起性病変が認められた.外来での経過観察では,変化は認められなかったが,悪性疾患を否定できないため,手術目的で外科に紹介となった.手術では,胆嚢摘出後,経胆嚢管的に術中胆道鏡を施行した.腫瘤は粘膜下腫瘍様の像を呈したため,良性疾患を疑い,腫瘤部を楔状切除した.術中病理診断にて,異型細胞を認めない嚢胞との診断であったため,切除部よりT-チューブを留置し,手術を終了した.術後胆汁の漏出を認めたが,保存的治療にて改善し,術後第27病日目に退院となった.最終病理診断は胆管壁内の単純嚢胞であった.若干の文献的考察を加え報告する.
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