A cytological study of parotid basal cell adenoma

2010 
目的 : 当院で経験した耳下腺基底細胞腺腫の細胞学的特徴について検討した.方法 : 1999∼2006 年の 8 年間に病理組織学的に基底細胞腺腫と診断され, 穿刺吸引または術中捺印細胞診が実施された 7 例を対象とし, 各症例における腫瘍細胞の細胞学的特徴について検討した.成績 : 全例とも腫瘍細胞は強い結合性を示す小∼大型の集塊で出現し, 小型で N/C 比は高く均一な形態を示した. 背景に間質性粘液はみられなかった. palisading 様の柵状配列は 3 例に, 基底膜様物質は 4 例にみられた. また, 腫瘍細胞集塊の近傍に間質様紡錘形細胞集塊が 4 例にみられた. これらの細胞は S-100 蛋白に陽性を示した.結論 : 基底細胞腺腫の細胞像は, 腺様嚢胞癌や粘液性間質成分の乏しい多形腺腫の細胞像と鑑別困難なことがあるが, palisading 様の柵状配列や基底膜様物質以外に, 間質様紡錘形細胞の存在が鑑別の助けになると思われた.
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