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Two Cases of Pararectal Cyst

1995 
比較的希な傍直腸嚢胞を2例経験したので報告する。症例1は53歳,女性,下腹部痛を主訴に受診し,超音波検査にて骨盤内の腫瘤を指摘された.直腸診にて直腸右壁に壁外性の柔らかな腫瘤を触知した.注腸検査では直腸膨大部の右方からの圧排を認め,骨盤CTでは子宮の右後方,直腸右側に2個の嚢胞状の腫瘤を認めた.病理組織診断は類皮嚢胞腫であった.症例2は49歳,男性.肛門痛を主訴に受診.肛門左側に炎症所見を伴う手拳大の腫瘤を認め,切開排膿にて赤褐色の漿液性排液を認めたが腫瘤の縮小をみなかった.ドレーンからの造影検査にて,まだら状に造影される嚢胞を認めた,骨盤CT検査では仙骨前面の直腸左後方に内部不均一の嚢胞状の腫瘤を認めた.傍直腸嚢胞の診断にて手術を施行した.病理組織学的には確定診断は得られなかったが,巨大ガングリオンが示唆された.
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