TWO LEFT PARADUODENAL HERNIA CASES DIAGNOSED PREOPERATIVELY AND TREATED LAPAROSCOPICALLY

2008 
症例1:58歳,女性.心窩部不快感を主訴に救急外来を受診した.CTにて左傍十二指腸ヘルニアと診断し,手術を施行した.術中所見ではTreitz靱帯の左側に空腸が陥入していた.腹腔鏡下ヘルニア修復術を施行した.症例2:75歳,女性.若年時からくり返す腹部膨満あり近医を受診,CTにて内ヘルニアを疑われ当科に紹介された.左傍十二指腸ヘルニアと診断し,腹腔鏡下ヘルニア修復術(HALS)を施行した.術中所見では上部小腸3分の2がTreitz靱帯周囲の間膜内に陥入していた.左傍十二指腸ヘルニアは傍十二指腸窩(Landzert窩)と呼ばれる,下腸間膜静脈の背側右側に生じる腹腔窩から小腸が後腹膜へ脱出する内ヘルニアである.本邦での術前正診率は10%台と低い.今回われわれは術前に診断にいたり,腹腔鏡下に修復しえた左傍十二指腸ヘルニアの2例を経験したので文献的考察を加え報告する.
    • Correction
    • Source
    • Cite
    • Save
    • Machine Reading By IdeaReader
    6
    References
    1
    Citations
    NaN
    KQI
    []