Hydrocracking of cyclohexane and methylcyclopentane over a cobalt-alumina catalyst.

1986 
シクロヘキサンおよびメチルシクロペンタンの水素化開環反応に対するコバルト-アルミナ触媒の選択性を研究した。反応は, 水素圧力10kg/cm2,温度230~300℃ の条件下で, 流通式装置を用いて行なった。メチルシクロペンタンはシクロヘキサンよりもほぼ30℃ 低い温度で反応した。シクロヘキサンからの主生成物はメタンであり, そのほかにC2~C6の直鎖および分枝パラフィン類, メチルシクロヘキサンおよびベンゼンが生成した。ヘキサン類では2-メチルペンタンが多く, 3-メチルペンタンは非常に少なかった。メチルシクロペンタンの反応では, 低温ではメタンとヘキサン類が多く生成し,高温になるにつれてメタンへの選択率が増大した。ヘキサン類では,2-メチルペンタンと3-メチルペンタンがほぼ等量生成した。シクロヘキサンの反応で生成した2-メチルペンタンおよび3-メチルペンタンは, シクロヘキサンの異性化によるメチルシクロペンタンの開環生成物と考えられるが,2-メチルペンタン/3-メチルペンタン比の値がシクロヘキサンの反応とメチルシクロペンタンとの反応で大きく異なったことから,気相から直接吸着したメチルシクロペンタンの活性化吸着種と, シクロヘキサンの異性化によって生成したメチルシクロペンタンの活性化吸着種とは構造が異なると考え,そのモデルについて考察した。
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