A CASE OF RECTAL METASTASIS OF BREAST CANCER

2003 
症例は67歳,女性.平成6年9月21日,右乳癌にて胸筋温存乳房切除術施行されている.乳頭腺管癌および硬癌, T2aN0M0, Stage IIであった.平成9年4月,骨転移を認め,化学療法(CMF)を平成13年5月まで,計6クール施行,長期PRを維持していたが,肝転移を認めたため,平成13年5月~平成14年12月までDocetaxelを少量分割投与にて計18クール施行し, CRを得ていた.平成14年10月から肛門痛と頑固な便秘が病苦となり,注腸造影を施行したところ,下部直腸に全周性の狭窄を認めた.下部消化管内視鏡では,歯状線から2 cm口側より4型の全周性の狭窄と粘膜のびらんを認めた.生検による病理組織検査において低分化型腺癌を認めた.平成14年12月14日,腹会陰式直腸切断術施行した.病理組織学的に特殊染色GCDFP (15) (+), HMFG2 (+),ラクトフェリン(+), ALA (+), ER (3+), PgR (+)であり,乳癌の直腸転移と診断した.またHER-2 (2+)であったため,平成15年1月よりPaclitaxel, Trastuzumabによる化学療法を施行中である.進行乳癌の消化管転移の報告は少なく,特に下部直腸の転移腸管の切除例は非常に稀である.若干の文献的考察とともに報告する.
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