術後早期に再発をきたした肺多形癌 (pleomorphic carcinoma) の1手術例
2010
術後早期に再発をきたした肺多形癌を経験したので報告する.51歳女性,血痰を認め,近医受診した.胸部CTにて,右肺下葉に境界明瞭な腫瘤を認めた.血液・生化学所見では異常を認めなかった.2006年12月,右下葉切除術,縦隔リンパ節郭清を施行した.病理組織学所見では短紡錘形の腫瘍細胞と多核巨細胞が混在する像よりなり,一部で腺管状腺癌を認めた.気管支分岐部にリンパ節転移を認め,Stage III A(T2N2M0)であった.30日後,全身に多発転移を認め,90日目に原病死となった.国内報告例の検討からも本症例のように多形癌には極めて予後不良な一群が存在すると考えられた.
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