Clinical Application and Indications for Percutaneous Cardiopulmonary Bypass Support in Cardiopulmonary Failure of Various Etiologies

1996 
経皮的心肺補助装置(PCPS)の適応は現在各施設でまちまちで,明確な適応指針は示されていない。われわれは経験した33例の症例をもとに本法の適応,限界,問題点をPCPS使用別に,(1)急性循環不全群,(2)急性呼吸循環不全群,(3) DOA群,(4)開心術後心不全群,(5) PTCA中の補助循環として用いる場合の,いわゆるsopported PTCA群に分類し,比較検討することでPCPSの適応指針とすることを試みた。急性循環不全群は10例あり急性心筋梗塞後心破裂,難治性不整脈など心筋梗塞例での使用が多くみられた。PCPS離脱率は80%,救命率は40%であった。急性呼吸循環不全群は7例で,急性肺塞栓症での使用が4例みられた。離脱率は71.4%,救命率は57.1%であった。DOA (CPA)症例では5例に用いた。1例のみ離脱可能であったが,救命例はなかった。開心術後使用群は10例で離脱率は70%,救命率は60%であった。PCPSに伴う合併症,トラブルは大腿動脈送血に起因する下肢阻血が6例(18.1%)と最も多かった。PCPSは急性心筋梗塞に起因する心破裂や難治性不整脈などの急性循環不全例や,急性肺塞栓症,喘息重責発作などの急性呼吸不全に対しては心,肺,脳蘇生の補助循環装置として有用で,開心術後の急性心不全には心補助として効果がみられた。
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