S-1+Oxaliplatin療法後に根治手術し得た進行胃癌の1 例
2016
症例は82 歳,男性。胃体部全周性に多発する粒状の粘膜壊死を伴った5 型腫瘍(por1,HER2陰性)を指摘され,CT検査で多発リンパ節転移,脾静脈から門脈本幹の腫瘍栓(門脈腫瘍栓)と腹膜播種を認めた。腎障害を有する高齢者のStageⅣ胃癌のためS-1+oxaliplatin(SOX)療法を施行した。9 コース後,門脈腫瘍栓と腹膜播種は消失し,原発巣とリンパ節は著明に縮小(PR)したため根治切除可能と判断し,根治手術(conversion surgery)として胃全摘術(R0切除)を施行した。術後診断はypT2(MP)N0M0,ypStag ⅠBであり,組織学的効果判定はGrade 2であった。術後1年,無再発生存中である。
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