Effects of Treatments with Human Chorionic Gonadotropin after Successive Administrations of Porcine Follicular Fluid on the Ovulation Rate and Plasma Concentration of Progesterone in Rabbits
1987
活性炭で処理した豚卵胞液(CTPFF)を家兎に授与し、投与終了時より時間を追ってhCGによる排卵の誘起を試み、それが家兎の排卵数および血漿プロジェステロン濃度に与える影響について検討した
1. CTPFFを4mlずづ12時間おきに10回連続皮下投与し、その直後に開腹して卵巣表面を観察すると、大型卵胞(≥2.Omm直径)が全く存在しなかったが、対照の生理的食塩水投与区には多数存在していた。
2. 前項1と同様にCTPFFを投与し、投与終了直後(0F-区)、12時間後(12-区)、24時間後(24-区)、36時間後(36-区)、48時間後(48-区)、72時間後(72-区)、96時間後(96-区)の各期にhCG15IUを投与し、4日目に開腹して卵巣表面を観察した。0F-区の排卵数(2.3個)はその他の処理区(6.7~12.0個)及び0S-区(10.2個)と比較して有意に少なかった。平均排卵数は12-区(6.7個)で0S-区(10.2個)より有意に少なかったのに対し、36-区(12.0個)で最も多く(最高18個)、その他の区ではほとんどかわらなかった。また、12-区には大型卵胞(1.5mm≥2.0mm直径)が多く存在していた。末梢血漿中のプロジェステロン濃度(RIA法)はCTPFF処理中は対照区よりも僅かに高かった。12-区はhCG投与後からプロジェステロン濃度が高くなったが、その他の区ではhCG投与後に一度低下し、以後増加した。また、24~72-区はhCG投与4時間後に高い値を示した。外陰部の腫脹・潮紅の度合にはCTPFF投与翌日から低下し、投与終了後に少し回復した。
以上の結果、CTPFFの連続投与が家兎の排卵に対する抑制的影響は比較的早く失われ、CTPFF投与終了後36時間までにFSH濃度にリバウンドが起きていることが推測された。また、プロジェステロン濃度は処理区で高く、ステロイドの生合成に何らかの変化が起きているものと推測された。
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