A CASE OF SQUAMOUS CELL CARCINOMA OF THE STOMACH WITH GASTROCOLIC FISTULA

2002 
症例は84歳,男性.体重減少および下痢を主訴に来院した.入院時検査において貧血・栄養不良を認めた.上部消化管内視鏡検査にて胃体中部大彎側に2型の腫瘤を認め,生検にて低分化型腺癌あるいは扁平上皮癌と診断を得た.注腸では横行結腸と胃体中部大彎側に瘻孔を認めた.横行結腸に穿通した胃癌と診断し,幽門側胃切除術・横行結腸部分切除術および2群のリンパ節郭清を施行した.術後の病理検査では,標本を全割し検索したが,腺癌成分は認めず,扁平上皮癌と診断した. 胃扁平上皮癌は稀な癌であり,その頻度は約0.09%といわれている.われわれの検索した限り,本邦では26例の報告を認めるのみである.また,胃結腸瘻も比較的珍しく,胃扁平上皮癌との合併は今までに報告されておらず極めて稀な症例と思われ,若干の考察を加え報告する.
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